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口角挙上の「全層法」とは?皮弁法・外側法との違いを美容外科医が解説
「口角挙上の全層法って何?」
「皮弁法や外側法とはどう違うの?」
「どれが一番自然?」
「後戻りしにくい術式は?」
近年、口元整形の人気上昇とともに、“口角挙上の術式”についてもSNSでさまざまな言葉を目にするようになりました。
特に最近よく聞くのが、
- 全層法
- 皮弁法
- 外側法
などの術式名です。
しかし実際には、クリニックによって呼び方や細かな手技が異なることも多く、
「結局なにが違うの?」
と分かりにくくなっているのが現状です。
またSNSでは、
- 全層法=最強
- 外側法は古い
- 皮弁法なら傷が綺麗
- 後戻りしないor後戻りする
など極端な表現も見かけますが、実際にはそれぞれにメリット・デメリット・適応があります。
今回は美容外科医の視点から、
口角挙上における「全層法・皮弁法・外側法」の違いについて詳しく解説します。
そもそも口角挙上とは?
口角挙上は、下がった口角を上方向へ整えることで、
- 不機嫌そうな印象
- 疲れて見える印象
- への字口
- 老け感
を改善する施術です。
口角は数ミリ変わるだけでも顔全体の印象がかなり変わる部位であり、
- 優しそう
- 柔らかい
- 若々しい
- 愛嬌がある
といった印象につながりやすいのが特徴です。
ただしその反面、やりすぎるとかなり不自然さも出やすい繊細な手術でもあります。
口角挙上は「どこをどう動かすか」が重要
口角挙上では単純に皮膚を切るだけではなく、
- 皮膚
- 粘膜
- 筋肉
- 皮下組織
をどこまで処理するかによって術式が変わります。
その代表的な考え方が、
- 外側法
- 皮弁法
- 全層法
です。
外側法とは?

外側法は、口角外側の皮膚を切除して口角を引き上げる方法です。
比較的シンプルな構造で、
- 口角上を切開
- 余剰皮膚を調整
- 上方向へデザイン
することで口角を上げます。

上品な口元を作る。人中短縮、外側人中短縮+口角挙上、小鼻縮小、鼻孔縁挙上、貴族プロテーゼの術後経過。京都駅前美容外科の症例画像
外側法の特徴
メリット
- 比較的シンプル
- 変化はわかりやすい
- たるみも改善しやすい
特に、
「口角のたるみも治したい」
というケースには向いている場合があります。
デメリット
ただし、皮膚側の張力依存が強くなるため、
- 傷が目立ちやすい
といったケースもあります。
また、変化量を欲張ると、
- 傷が広がる
- 引きつれ
が出やすくなることがあります。
当院では基本的におすすめしていません。
皮弁法とは?

皮弁法は、単純切除ではなく“皮膚の弁(皮弁)”を利用して口角形態を調整する方法です。
単純に切って引っ張るというより、
“組織を入れ替えるように再配置する”
イメージに近い術式です。

2回目の人中短縮。人中短縮、口角挙上、猫手術(鼻唇角形成)の術後経過。京都駅前美容外科の症例画像
皮弁法の特徴
メリット
- 傷が目立ちにくい
- 自然な仕上がりになりやすい
特に口角の丸みや自然なカーブ形成を重視する際に用いられることがあります。
デメリット
一方で、
- デザイン難易度が高く変化量の予想がつきにくい
- 後戻りリスクがある
など、変化予想がつきにくいことが難しさの一因となっています。
全層法とは?

全層法は
- 皮膚
- 皮下組織
- 粘膜
- 筋層
まで含めて立体的に処理・固定する術式です。

裏側人中短縮と口角挙上(全層法)の症例(京都駅前美容外科の症例写真)
単純な皮膚切除ではなく、
“口角全体の構造そのものを調整する”
イメージに近いです。
口角のヘリの部分(口腔内から外側にかけて)を切開します。
全層法の特徴
メリット
① 軽い変化からしっかり変化まで対応
深部組織まで調整するため、
- 強い口角の下がり・突っ張りがある
- 口横の重さ
があるケースでも変化を出しやすい傾向があります。
② 後戻り軽減を狙いやすい
皮膚だけではなく内部組織も扱うため、
“皮膚張力だけに頼らない”
という考え方があります。
そのため、理論上は後戻り軽減を狙いやすいとされています。
③ 立体感を出しやすい
単純に横へ引っ張るのではなく、口角の立体的な角度調整をしやすいのも特徴です。
④ダウンタイムは少なめ
口角のヘリの部分の手術なので腫れは比較的少なめです。ダウンタイム経過も別のコラムやインスタグラムでも投稿しているのでよければ参照してみてください。
デメリット
①知覚神経への影響リスク
口角周囲には細かな知覚神経が走行しています。
全層法では深部組織まで処理するため、
- しびれ
- 感覚低下
- 違和感
- 動かしにくさ
などが一時的に出る可能性があります。
多くは時間経過で改善しますが、術後数ヶ月単位で違和感が残るケースもあります。
②やりすぎると不自然になりやすい
変化量を出しやすい反面、
- 常に笑っている感じ
- ピエロ感
- 引きつれ感
- 口の閉じしづらさ
につながることもあります。
特に全層法は“強く変えられる”分、デザイン力が非常に重要です。
結局どの術式がいいの?
これは本当にケースバイケースです。
外側法が向いている人
- 口元のたるみが強い
- 年配の方
- 変化をある程度出したい
皮弁法が向いている人
- 傷が目立ちにくいようにしたい
- 自然な変化がいい
全層法が向いている人
- しっかり変化を出したい
- 傷を目立ちにくくしたい
- 口角の突っ張りがある
- 後戻りを減らしたい
「術式名」だけで選ばないことが重要
最近はSNSで、
- 全層法だから最強
- 外側法は古い
- 皮弁法が自然
のように語られることがあります。
しかし実際には、
- 骨格
- 筋肉
- 表情癖
- 唇の厚み
- 口角位置
- 笑い方
によって個人によって適した方法は変わります。
むしろ術式名だけで選ぶと、
「思っていた仕上がりと異なった」
ということにつながることも。
大切なのは、
“自分の口元に何が必要なのか”
を見極めることです。
まとめ
口角挙上には、
- 外側法
- 皮弁法
- 全層法
など複数の術式があります。
- 外側法は変化はあるけど傷は目立ちやすい
- 皮弁法はナチュラル重視
- 全層法はナチュラルからしっかり変化まで
という違いがありますが、どれが絶対的に優れているというわけではありません。
口元は顔の中でも特に“動き”が多い部位ですので自然に見えるデザインが非常に重要になります。
京都駅前美容外科では、口角挙上においても患者様ごとの口元バランスや表情筋の動きを考慮しながら、術式をご提案しています。
「自分にはどの方法が向いているのか分からない」
「自然に変えたいけどしっかり効果も欲しい」
という方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、一人ひとりの「なりたい理想」に寄り添い、医学的根拠に基づいた美容医療を提供しています。
お気軽にご相談ください。
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院長Instagram(@dr.tatsuyama_kyoto)
この記事の監修・執筆医師

京都駅前美容外科 院長
龍山 侑季史
前職では西日本No.1の症例数と満足度を誇る。大手美容クリニック院長として多くの患者様の診察に携わり、鼻整形・口元整形をはじめとして目元・小顔整形まで”なりたい理想を一度に叶える“をモットーにただひたすらに技術を磨く。症例数は5万件を超え、鼻・口元・目元・小顔の各分野全てで技術指導医として後輩医師を指導。







