
鼻骨骨切り
骨骨切りとは、横に広がって見える鼻筋(鼻骨)を中央に寄せることで、鼻筋を細く整える手術です。鼻の上部、つまり「鼻根部」から「鼻背部」にかけての骨の幅感や出っ張りが原因で、顔の印象が大きく左右されてしまう方に適した施術です。この手術は、単に鼻を「細くする」だけではなく、顔全体の印象や立体バランスを整えることが主な目的です。鼻骨骨切りでは、鼻の左右にある鼻骨を一度骨切りし、中央へと寄せることでスリムな鼻筋を形成します。人為的に骨折させる手術のため、術直後は腫れや内出血などのダウンタイムがありますが、根本から鼻筋のラインを変えることができるため、非常に高い効果が期待できる手術のひとつです。
当院では鼻骨骨切りのアプローチ方法として2パターンで行っています。
経皮アプローチとは、鼻の横にある皮膚をわずかに切開して、そこから直接鼻骨へアプローチする鼻骨骨切り術の方法です。鼻の左右(通常は目頭の少し下あたり)に、約2〜3mm程度の小切開を加え、そこから専用の骨切り器具(オステオトームなど)を挿入し、鼻の骨を左右から均等に内側へ寄せることで、すっきりとした細い鼻筋をつくります。経皮アプローチはデザインに沿って目視下で骨切りが行えるため調整がしやすい点が特徴です。人為的に骨折させるためダウンタイムは少し長く、ギプス固定が2週間程度必要になります。また、皮膚表面に残る傷跡も非常に小さいため、時間経過でほとんど目立たなくなります。
梨状孔縁(りじょうこうえん)アプローチとは、鼻腔内(鼻の穴の中)から専用の器具を挿入して、鼻骨を骨切り・幅寄せする手術法です。一般的な経皮アプローチとは異なり、皮膚表面には一切メスを入れず、鼻腔内のみを切開して行うため、外側に傷跡が残らないという大きな特徴があります。術式の名前にある「梨状孔」とは、鼻の入口部分にある左右の鼻腔を取り囲む骨の輪郭(開口部)を指します。ここに沿った位置からアプローチすることで、鼻骨の土台部分へ直接アクセスし、骨切り操作を行います。
項目 | 料金 |
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鼻骨骨切り | 通常価格 ¥300,000(税込) |
個人差はありますが、一般的に2~4mm程度、骨を内側に寄せて鼻筋を細く整えることが可能です。術前にしっかりとシミュレーションを行い、バランスを見ながら調整いたします。
どちらも自然な仕上がりを目指せますが、仕上がりの「自然さ」は医師の技術や骨格とのバランスによって左右されます。皮膚表面に傷を残したくない方には梨状孔縁アプローチが向いています。
腫れや内出血は個人差がありますが、目立つ腫れは1〜2週間程度、むくみが完全に引くまでは1ヶ月程度かかることがあります。術後すぐに日常生活へ戻るのは難しいため、休暇の確保をおすすめします。
経皮アプローチの場合、皮膚に小さな切開を行うため術後しばらくは赤みがありますが、時間とともに目立たなくなります。梨状孔縁アプローチでは鼻の中からアプローチするため、表面に傷跡は残りません。
はい、鼻尖形成や鼻中隔延長、鷲鼻修正などと組み合わせることで、よりバランスの整った仕上がりが期待できます。ご希望と状態に応じて、最適な組み合わせをご提案いたします。
鼻筋は顔の中央に位置するため、わずかな変化でも印象に大きな影響を与えます。鼻骨骨切りにより、鼻筋が通り、すっきりとした横顔や立体感のある印象を演出することが可能です。
骨は術後に安定するまでに時間がかかりますが、正しく固定されれば基本的に元の幅に戻ることはありません。術後の生活指導を守っていただくことが仕上がりを保つために重要です。