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鼻中隔延長の素材を徹底比較!京都・大阪・滋賀で鼻整形は京都駅前美容外科

鼻中隔延長術は、鼻先を前方または下方に伸ばすなど「理想の鼻」を作るための手術の1つですです。
鼻先の土台を作ることを基本として、高さや向きを決定づける非常に重要な施術であり、どの素材で延長するかによっても仕上がり・硬さ・安定性・リスクが大きく変わります。
本コラムでは、鼻中隔延長で使用される主な素材 ― 「耳介軟骨」「鼻中隔軟骨」「肋軟骨」「保存肋軟骨」「PDSプレート」などを徹底比較し、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。
そもそも鼻中隔延長とは?

鼻中隔延長(septal extension graft)とは、鼻の中の仕切りである「鼻中隔軟骨」を支点に、
軟骨を延長させて鼻先の軟骨(鼻翼軟骨)を前方や下方などへ固定する手術です。
この手術により、
・鼻先を下げる(下向きに)
・鼻先を前に出す
・鼻先を高く整える
・鼻柱をしっかり下げる
といった立体的な変化が可能になります。
鼻中隔延長は鼻整形の中でも構造を大きく変える施術であり、使用素材の選択=仕上がりの質と安定性を決定づける重要なポイントです。
鼻中隔延長で使われる主な素材
|
素材名 |
特徴 |
当院での使用 |
|
鼻中隔軟骨 |
自身の鼻中隔軟骨から一部採取、薄いが硬さがある。採取により鼻中隔軟骨自体の強度が弱まることも。 |
○ |
|
耳介軟骨 |
柔らかく加工しやすいが大きな変化を出すには向いていない |
○ |
|
肋軟骨(自家) |
強度が高く大きな変化が可能。修正症例でも使用される。 採取に伴い胸部に傷が残ってしまう、術後のダメージが大きいのがデメリット。 |
○ |
|
保存肋軟骨(ドナー) |
自家組織を取る必要がないため体の負担が少ない。新鮮凍結軟骨を使用する場合は感染などのデメリットは少ない。 |
○ |
|
PDSプレート |
吸収性の人工素材。韓国では多く使用されている。 日本でも一部使用されているクリニックもあり。 |
×(当院では使用していません) |
鼻中隔軟骨(自分の鼻の中の軟骨)

▼ 特徴
鼻中隔軟骨は、鼻の中の仕切り部分にある軟骨で、延長の“土台”として理想的な素材です。
自分の組織なので拒絶反応がなく、自然な硬さ・安定性があります。
▼ メリット
・自己組織のため安全性が高い
・薄いが硝子軟骨なので硬さがあり、扱いやすい
・鼻先の感触が自然
・異物感や感染リスクが低い
▼ デメリット
・採取量に限りがある
・大きな変化は難しい
・鼻中隔軟骨に何かしらのダメージがあれば難しい
・鞍鼻(鼻筋が凹む)が生じる可能性がある
▼ 向いている症例
・軽度〜中等度の延長
・鼻先をやや下げたい・前に出したい
・自然な仕上がりを重視する方
耳介軟骨(耳の軟骨)
▼ 特徴
耳の後ろから採取する軟骨で、柔らかく弾力があります。鼻先の柔軟性も保たれます。
湾曲があるので大きな変化には向いておらず、鼻先の形を整える微調整に非常に適しています。
▼ メリット
・採取が容易
・柔らかく自然なタッチ(鼻先が動く鼻整形とも言われる)
・複数部位に分けて使いやすい
▼ デメリット
・強度が低く、大きな変化を出す場合には不向き
・吸収される可能性
・採取部(耳)にわずかな変形や感覚異常の可能性
・イヤホンが外れやすくなる可能性
▼ 向いている症例
・軽い鼻先の延長や微調整
・他の軟骨(鼻中隔・肋軟骨)との併用
耳介軟骨単独では強度が不足しやすいため、
当院では補助的素材として鼻中隔や保存肋軟骨と組み合わせることが多いです。
肋軟骨
▼ 特徴
自分の肋骨から採取する軟骨で、強度・量ともに最も安定した素材です。
長期的に形を保ち、しっかりとした延長・高さ出しに向いています。
▼ メリット
・変形や吸収がすくない
・ボリュームを確保できる
・長期的に安定した効果
▼ デメリット
・採取に胸の小切開(2〜3cm)が必要
・胸部にわずかな痛み・傷跡が残る
・ごく稀に湾曲変形を起こすことがある
▼ 向いている症例
・土台が弱くしっかりとした鼻先形成を希望する方
・再手術・他院修正症例
・鼻柱が低形成、鼻中隔軟骨が弱いタイプ
保存肋軟骨(ドナー軟骨)
▼ 特徴
ドナー由来の肋軟骨を滅菌・保存処理した素材で、自身の肋軟骨採取が不要。
採取部の負担がないため、痛み・ダウンタイムが大幅に軽減されます。
▼ メリット
・自家採取が不要(胸に傷を残さない)
・加工しやすく安定性も比較的高い
・手術時間が短縮できる
▼ デメリット
・ごく稀に吸収や異物反応のリスク(経年で変化する可能性)
・ドナー素材への抵抗感がある方も
▼ 向いている症例
・手術負担を抑えたい方(胸の傷を作りたくない)
・再手術で自家肋軟骨が採取できない方
・高齢者・肋軟骨の石灰化など肋軟骨採取が難しい方
当院では、厳格な管理が行われている新鮮凍結保存肋軟骨を使用しています。
感染・吸収リスクを最小化しており、自家肋軟骨と感染率についても経過追跡にて有意差なしとされているので安全性は高いです。
PDSプレート
PDSプレート(Polydioxanone Plate)は、
体内で吸収される人工プレートで、軟骨同士の固定補助として使われることがあります。
▼ 利点
・自家組織と一緒に用いることで補強の役割を果たす
・加工しやすく、術後の位置が安定しやすい
▼ 欠点
・吸収後(半年程度)に支えが弱くなり、変形の可能性
・長期的な安全性・安定性に個人差がある
京都駅前美容外科では、長期経過による変形のリスクを避けるため、現状ではPDSプレートは採用しておらず、自家軟骨や保存軟骨で、自然かつ安定した結果を追求しています。
■ 素材別まとめ表
|
素材 |
強度 |
吸収リスク |
採取負担 |
当院での推奨度 |
|
鼻中隔軟骨 |
中 |
低 |
低 |
★★★☆☆ |
|
耳介軟骨 |
中 |
中 |
低 |
★★★★☆ |
|
肋軟骨(自家) |
強 |
低 |
中〜高 |
★★★★☆ |
|
保存肋軟骨 |
強 |
低〜中 |
なし |
★★★★☆ |
|
PDSプレート |
弱 |
吸収される |
なし |
★★☆☆☆ |
京都駅前美容外科の鼻中隔延長
京都駅前美容外科では、鼻中隔延長の選択肢を複数用意しています。
・鼻先の動きを残したいかどうか
・土台の強さや変化量
・鼻中隔・耳介・肋軟骨・保存軟骨を状態や希望に応じて選択
また、鼻中隔延長後の皮膚への負担も考慮して、「長期的に安定し、時間が経っても美しい鼻先」を目指しています。ですのであまり派手な変化量はおすすめはしていません。
まとめ:素材選びで変わる、鼻中隔延長の仕上がり
鼻中隔延長の結果を左右するのは、医師のデザインと素材選択のバランスです。
・自然で柔らかく仕上げたい → 耳介軟骨
・大きな変化を出したい → 肋軟骨 ・ 保存肋軟骨
・異物リスクを避けたい → 耳介軟骨・肋軟骨・鼻中隔軟骨
・胸の傷はあまりつくりたくない→耳介軟骨・鼻中隔軟骨・保存肋軟骨
京都駅前美容外科では、患者様の鼻の構造・皮膚厚・希望に応じて、
最適な素材と方法を組み合わせたオーダーメイド鼻中隔延長を行っています。
当院では丁寧な術後フォローを重視しています

当院では、患者様ごとのダウンタイムの特徴に応じたフォローアップを徹底しています。術前の診察でしっかりとシミュレーションを行い、できる限り神経や組織を温存した繊細な施術を行っています。
「鼻整形に興味があるけど、不安もある」という方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。あなたの理想に合わせた、最適な治療法をご提案いたします。
当院では、一人ひとりの「なりたい理想」に寄り添い、医学的根拠に基づいた美容医療を提供しています。
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この記事の監修・執筆医師

京都駅前美容外科 院長
龍山 侑季史
前職では西日本No.1の症例数と満足度を誇る。大手美容クリニック院長として多くの患者様の診察に携わり、鼻整形・口元整形をはじめとして目元・小顔整形まで”なりたい理想を一度に叶える“をモットーにただひたすらに技術を磨く。症例数は5万件を超え、鼻・口元・目元・小顔の各分野全てで技術指導医として後輩医師を指導。






