小陰唇縮小術の「縫合」が仕上がりを左右する理由とは?術式の違い・糸の種類・抜糸の有無まで徹底解説!
- 2025/08/06
- 婦人科形成
【医師監修】小陰唇縮小術の「縫合」が仕上がりを左右する理由とは?術式の違い・糸の種類・抜糸の有無まで徹底解説!
はじめに:見落とされがちな「縫合」の重要性
小陰唇縮小術は、女性器の見た目や違和感を改善する婦人科形成手術です。手術の満足度を大きく左右するのは、「どこをどう切るか」だけではなく、「どのように縫うか」という“縫合”の技術も重要であることをご存知でしょうか?
実際に、仕上がりの左右差、違和感、傷跡、出血といった術後トラブルは、縫合方法に起因するケースが少なくありません。このコラムでは、他の美容医療サイトではあまり詳しく解説されていない「縫合」そのものにフォーカスし、術式の違いや使用する糸の種類、抜糸の有無など、術後の満足度を高めるために知っておきたい情報を医師目線で徹底解説します。
1. 小陰唇縮小術とは
小陰唇縮小術は、小陰唇(外陰部の内側にあるヒダ状の皮膚)の肥大や左右差、黒ずみといった見た目の悩みや、日常生活における痛みや違和感を改善する外科的手術です。切除と縫合によって小陰唇の形を整えることで、左右差を揃えたり、下着の擦れや生理時の不快感を軽減したりすることを目的としています。
術式には、単純切除法、くさび状切除法などがありますが、どの術式でも最終段階で必ず「縫合」を行います。そして、この“縫い方”によって、見た目や術後の快適さが大きく変わるのです。
2. なぜ「縫合」が大切なのか?
手術後の組織は、どのように縫い合わせるかによって治癒過程が変わります。特に小陰唇は可動性が高く、摩擦が多い部位のため、雑な縫合や強すぎるテンションがかかった縫合は、次のようなリスクにつながります。
- ・傷あとが盛り上がる(肥厚性瘢痕)
- ・引きつれによる痛みやつっぱり感
- ・左右差が悪化する
- ・血流障害による壊死
- ・出血や腫れが長引く
逆に、解剖学を理解し、皮膚へのテンションを分散させながら行う丁寧な縫合は、術後トラブルを減らし、傷あとが自然に馴染むように仕上げられます。
3. よくある縫合トラブルと原因
トラブル例 | 主な原因 |
---|---|
傷あとが目立つ | 縫合ラインの段差、糸の食い込み |
左右差が強くなる | 縫合テンションの不均衡、位置ずれ |
つっぱり感・違和感 | 深層まで縫合しすぎ、癒着 |
出血・腫れが長引く | 縫合時の組織損傷、血流障害 |
糸が残る | 吸収糸の分解不全、糸の露出 |
このようなトラブルを防ぐためには、医師が「縫合の豊富な経験、知識、技術を持っているか」が非常に重要になります。
4. 縫合の種類:連続縫合 vs. 間欠縫合(単結節縫合)
連続縫合(continuous suturing)
一本の糸で全体を縫っていく方法。短時間で終わるメリットがある一方、一本の糸が切れると全体が緩んでしまうリスクがあります。糸のテンションを均等に分散させる高い技術が必要です。縫合に精通した医師が行うことで仕上がりが美しくなります。
間欠縫合/単結節縫合(interrupted suturing)
一針ごとに独立して結ぶ縫合法。緩みにくく、初心者の医師も微調整がしやすいのが特徴です。抜糸が必要な場合はチクチクした違和感や不快感が出ることもあります。
5. 使用する糸の種類と特徴(吸収糸/非吸収糸)
糸の種類 | 特徴 | 適したケース |
---|---|---|
吸収糸 | 時間とともに体内に吸収され抜糸不要。異物感が少ない。 | 抜糸に通院できない方 |
非吸収糸 | 抜糸が必要だが、強度とコントロール性が高い。 | 抜糸で通院できる方 |
京都・大阪エリアの美容外科でも、吸収糸を採用するクリニックが増えており、抜糸を希望しない方に向けて術後の違和感を減らす方法を導入している施設もあります。当院では様々な縫合方法を行うことが可能なため、皮膚の状態や患者様のご希望に合わせた縫合を行います。
6. 抜糸の必要性と時期
吸収糸を使用しても、糸が体外に出て違和感が生じたり、炎症が起きたりした場合は抜糸が必要になります。
一般的な抜糸のタイミングは術後7〜10日目。縫合部はまだ脆弱なため、自己判断で糸を引っ張らず、必ず医師の管理下で行うことが重要です。
7. 当院で採用している縫合方法(京都駅前美容外科)
京都駅前美容外科(大阪からも来院多数)では、術後の自然な仕上がりと早期回復を目指して、患者様の皮膚の状態に合わせた最適な縫合方法を採用しています。
- ・すべて吸収糸を使用し、抜糸の負担を軽減
- ・左右差をミリ単位で調整する精密な縫合技術
- ・色素沈着リスクを減らす縫合ラインのデザイン
単なる縫うという行為ではなく、仕上がりの美しさに直結する重要な要素です。
抜糸が必要な場合は、極細の専用ピンセットを用いて痛みを最小限に行なっています。
8. まとめ:術式以上に、縫合を重視して選ぶ時代へ
小陰唇縮小術において、「どのように切るか」だけでなく、「どのように縫うか」が仕上がりの美しさと快適さを大きく左右します。
縫合は医師の技術とセンス、そして患者様1人1人の希望を反映できる重要な工程です。
京都や大阪で小陰唇縮小術を検討している方は、縫合法や使用する糸の種類、抜糸の有無まで丁寧に説明してくれるクリニックを選ぶことをおすすめします。
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