
ほうれい線の人工真皮が向いている人・向いていない人|適応を龍山医師が解説|京都駅前美容外科

「ほうれい線が気になるから、人工真皮を入れたい」
そう考えて美容外科を検索される方もいるかもしれません。
しかし、実際の診療では、ほうれい線があるから人工真皮を入れる、という単純な判断はしません。
ほうれい線が目立つ原因は、人によって大きく異なるからです。
頬の下垂が原因の場合もあれば、鼻翼基部の陥凹や骨格、皮下組織のボリューム不足、皮膚の余りなどが関係している場合もあります。
原因が違えば、適した治療も変わります。
人工真皮が適しているケースもあれば、ヒアルロン酸や脂肪注入、脂肪吸引、フェイスリフトなどを検討した方がよいケースもあります。
今回は、ほうれい線の人工真皮が向いている人・向いていない人について、美容外科医の視点から解説します。
ほうれい線は「ただのシワ」ではない
まず理解しておきたいのが、ほうれい線は単純な皮膚のシワではないということです。
顔を横から見たとき、皮膚の表面だけではなく、その下にある脂肪、筋肉、骨格などが複雑に関係しています。
加齢によって頬の組織が下垂したり、顔の中央部のボリュームが変化したりすると、鼻から口元にかけての境界が強調されます。
一方で、もともとの骨格によって鼻翼基部が凹んでいる方では、若い頃からほうれい線が目立つこともあります。
つまり、同じ「ほうれい線」という悩みでも、原因は同じとは限りません。
人工真皮が向いている可能性がある人

人工真皮を検討する一つのポイントは、
鼻翼基部からほうれい線周囲にかけて、組織のボリューム不足や陥凹があるかどうかです。
例えば、
①鼻翼基部の陥凹が目立つ
鼻の横から頬へ移行する部分が凹んでいると、鼻と頬の境界が強調され、ほうれい線が深く見えることがあります。
このようなケースでは、凹んでいる部分の立体構造を補う治療が選択肢になります。
②局所的な凹みが強い
ほうれい線周囲に明確な陥凹があり、そこを補うことで顔全体のバランスが改善すると考えられる場合には、人工真皮を検討することがあります。
③何度も注入する治療以外も検討したい
ヒアルロン酸などの注入治療は、切開を必要とせず調整しやすい一方、時間の経過とともに追加治療が必要になることがあります。
人工真皮は手術によって組織内に配置する治療であり、治療の考え方そのものが異なります。
ただし、人工真皮がすべての人に適しているわけではありません。
反対に、人工真皮だけでは改善しにくい人もいる
ここが非常に重要です。
ほうれい線が深いからといって、そこに人工真皮を入れれば必ず改善するわけではありません。
①頬の下垂が主な原因の場合
年齢とともに頬の組織が下がっている場合、ほうれい線の原因は「凹み」だけではありません。
下垂している組織をそのままにして、凹んで見える部分だけを膨らませても、十分な改善が得られないことがあります。
この場合には、フェイスリフトや中顔面の治療など、下がっている組織そのものにアプローチする治療を検討する必要があります。
②皮膚の余りが強い場合
皮膚の弾力が低下し、余剰皮膚が多くなっている場合も、単純にボリュームを追加するだけでは問題を解決できません。
むしろ必要以上にボリュームを加えることで、顔が重く見えてしまう可能性もあります。
③ほうれい線以外の部分が原因の場合
患者さん自身は「ほうれい線が気になる」と感じていても、実際には鼻翼基部、頬、口元、顎など別の部分とのバランスが原因になっていることがあります。
この場合、ほうれい線だけを治療するのではなく、顔全体を評価する必要があります。
ヒアルロン酸と人工真皮、どちらを選ぶ?
ほうれい線治療では、ヒアルロン酸と人工真皮のどちらが良いのか気になる方も多いと思います。
しかし、これは優劣ではなく目的の違いとして考えるべきです。
ヒアルロン酸は注射によって細かくボリュームを調整しやすく、比較的手軽に治療できることが特徴です。
一方、人工真皮は手術によって材料を配置するため、より外科的な治療になります。
「少し凹みを整えたい」のか、「構造的な陥凹を外科的に補いたい」のかによっても考え方は変わります。
また、ヒアルロン酸には溶解という選択肢がある一方、人工真皮は体内に配置する材料であるため、治療を検討する際にはメリットだけでなくリスクや必要性も十分に考える必要があります。
脂肪注入が向いている場合もある
脂肪注入も、ほうれい線周囲のボリューム不足に対する治療の一つです。
ご自身の脂肪を採取して必要な部位に注入するため、人工材料を使用したくない方にとって選択肢になることがあります。
ただし、脂肪は注入したものがすべて同じように定着するわけではなく、定着量には個人差があります。
また、脂肪注入も「ほうれい線の線そのものに脂肪を入れる」という考え方ではなく、頬や鼻翼基部など顔全体の立体構造を見ながら注入部位を決めることが重要です。
「貴族手術」と人工真皮はどう違う?
鼻翼基部周囲の陥凹が強い場合には、いわゆる貴族手術などが検討されることもあります。
貴族手術は、鼻翼基部周囲の立体構造を補うことを目的とする治療で、貴族手術の括りの中に人工真皮が含まれています。
貴族手術=人工真皮・貴族プロテーゼ・貴族自己真皮脂肪移植…といった形です。
京都駅前美容外科が考える「ほうれい線治療」
京都駅前美容外科では、ほうれい線の治療において、最初から特定の治療法を決めて診察することはありません。
人工真皮、ヒアルロン酸、脂肪注入、貴族手術、フェイスリフトなど、それぞれの治療に適応があります。
大切なのは、
「この患者さんのほうれい線は、何が原因で目立っているのか」
を考えることです。
人工真皮が適しているのであれば人工真皮を選択し、別の治療が適しているのであれば別の方法を検討する。
場合によっては、あえて治療を追加しないという判断が適切なこともあります。
まとめ|人工真皮は「ほうれい線がある人全員」に当てはまる治療ではない
ほうれい線の人工真皮は、鼻翼基部やほうれい線周囲の陥凹、ボリューム不足などが原因となっているケースでは、一つの有力な選択肢になります。
一方で、頬の下垂や皮膚の余りなどが主な原因の場合には、人工真皮だけでは十分な改善が得られないこともあります。
重要なのは、ほうれい線を単純な「シワ」として考えないこと。
骨格・脂肪・筋肉・皮膚・組織の下垂などを含めて顔全体を診断し、その人に必要な治療だけを選択することです。
京都駅前美容外科では、人工真皮を含め、複数の治療選択肢の中から患者さんの状態に合わせた治療をご提案しています。
「ほうれい線を消したい」という希望があっても、必ずしもほうれい線そのものを埋めることが正解とは限りません。
何が原因なのかを見極めること。それが、自然なほうれい線治療の第一歩です。
当院では、一人ひとりの「なりたい理想」に寄り添い、医学的根拠に基づいた美容医療を提供しています。
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この記事の監修・執筆医師

京都駅前美容外科 院長
龍山 侑季史
前職では西日本No.1の症例数と満足度を誇る。大手美容クリニック院長として多くの患者様の診察に携わり、鼻整形・口元整形をはじめとして目元・小顔整形まで”なりたい理想を一度に叶える“をモットーにただひたすらに技術を磨く。症例数は5万件を超え、鼻・口元・目元・小顔の各分野全てで技術指導医として後輩医師を指導。






