
経結膜脱脂
経結膜脱脂
経結膜脱脂とは、目の下にできるふくらみを除去することで、目の下のクマを改善することができる手術です。厳密には結膜は切っているのですが皮膚は切らないため傷は表に見えません。ゆえに切らないクマ取りと呼ばれています。もともとの骨格や遺伝、加齢変化によって目周りを覆っている眼窩脂肪が重力で落ちてきます。その脂肪の突出がクマと呼ばれています。眼窩脂肪による膨らみは、涙袋の膨らみとは異なり、老け見えの原因です。経結膜脱脂を行い、余分な眼窩脂肪を除去することで、スッキリと若々しくハリのある目元を手に入れることができます。
経結膜脱脂は、目の裏側の粘膜を5~7mm程度切開し、膨らみの原因となる眼窩脂肪を取り出します。多くの人は内側、中央、外側の3つの部位の眼窩脂肪が存在しますが、特にふくらみとして目立ちやすい部位が、内側と中央の眼窩脂肪です。当院で行う経結膜脱脂術は、患者様の状態に応じて3つの部位からバランスよく適量の脂肪を取り出すため、自然で滑らかな仕上がりになります。皮膚表面を切らない方法のため、傷跡が残らず腫れや内出血が少ないことが大きなメリットです。また、侵襲が少ない手術ですので、ダウンタイムが短く、1週間程度で大まかな腫れは引きます。基本的には翌日からメイク可能です。
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患者様の目元の状態に応じてデザインしていきます。 経結膜脱脂では、除去する脂肪の量によって仕上がりが変わります。
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局所麻酔をして、まぶたの裏側の結膜を切開します。
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クマの原因となっている眼窩脂肪を露出します。
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クマの原因となっている余分な眼窩脂肪を切除します。 切除後は粘膜部位なのでそのまま解放創といって縫合せず終了します。 そのほうが腫れも早く引きます。
経結膜脱脂はダウンタイムが少ないというメリットもありますが、注意点もあります。目の下の皮膚が薄い人は皮膚の直下の眼輪筋が透けることで色味が見えています。これを改善ためには、皮膚と眼輪筋の間にナノリッチと呼ばれる脂肪の注入を併用します。緩衝材の役割を果たすことで色味の透過を防ぐことができます。また、加齢により皮膚が大きくたるんでしまっているケースも見受けられます。この場合は、余分な皮膚を除去する必要があり、経結膜脱脂だけでは十分な効果が得られない可能性があります。そしてほとんどの患者様は膨らみの下に凹みや溝が目立つことが多く、これを「ゴルゴの凹み」や「tear troughが目立つ」と表現します。脱脂で膨らみをとってもこれらは改善しないため、溝や凹みを治す治療を併用する必要があるのです。この場合は、「裏ハムラ法」という眼窩脂肪を除去せず均等にして、膨らみを除去する施術や、凹みを脂肪注入で埋めることでクマを改善します。
経結膜脱脂のダウンタイムは個人差がありますが、腫れや内出血は1週間程度で落ち着きます。ダウンタイム中は激しい運動などはせずなるべく安静に過ごすことで早めに腫れが引くようになります。また、当院は、術後のアフターケアに力を入れておりますのでダウンタイム中に不安があればご連絡ください。どうぞ安心して当院にご相談ください。
腫れ・内出血・左右差・目元の熱感・だるさ・後戻り・拘縮・目元のシワの悪化・外反・内反などを生じることがあります。
頭痛・蕁麻疹・呼吸困難・ 発熱・咳・冷や汗・胸痛・アナフィラキシーショックなどを生じることがあります。 施術箇所の赤み・腫れ・痛み・熱感が増したり、長く続く場合は、感染の疑いがあります。早めの処置が必要となりますのでご連絡ください。
手術中に施術器具・手術操作などで白目や角膜に傷が付くことがあります。
脱脂手術をする場合に脂肪注入を付け加えることがあります。これは眼窩脂肪をとったところに再度入れるわけではありません。膨らみの下の目の下・ゴルゴラインのエリアに入れるのです。これはお顔を横からみた時のオージーカーブ(Ogee curve)を整えるためです。オージーカーブは、もともと建築やデザインの分野で「S字を描くなめらかな曲線」を指す言葉です。美容整形の世界では、顔の側面から見たときの、こめかみから頬にかけてのS字状の滑らかな曲線を指します。この曲線が美しいと、若々しく立体的な顔立ちに見えるため、理想的な顔の条件の一つとして挙げられます。
オージーカーブを整える方法としては、脂肪注入以外にも以下のようなものがあります:
よって、クマ治療は脂肪注入などで目の膨らみの下の凹みを改善することが思想の仕上がりを目指すために重要なのです。
ゴルゴラインが気になる方にも脂肪注入は効果的です。頬の痩せた部分・たるんだ部分に脂肪注入することで溝が目立ちにくくなり、クマが解消されます。加えて、頬の位置が上がることによるリフトアップ効果で、クマ解消とリフトアップによる若々しい顔立ちを手に入れられます。
経皮脱脂術は、目の下のたるみやふくらみの原因となっている余分な眼窩脂肪を、皮膚を切開して除去する手術です。皮膚のたるみが強い場合は、脂肪だけでなく余剰皮膚も同時に切除することで、より自然で若々しい目元を実現します。この施術は、脂肪の突出と皮膚のたるみが合わさった目元に対して非常に有効な治療法です。切開はまつ毛の生え際に沿って行うため、術後の傷跡は時間とともに目立ちにくくなります。単なる皮膚切除や脱脂のみの治療では不十分なケースに適した、総合的なたるみ取りの施術です。
目の下たるみ取りは、下まつ毛の際を切開してたるんだ皮膚を切除する施術です。皮膚のみを切除するため、脂肪や筋層への操作が不要で、比較的シンプルかつ負担が少なく、ダウンタイムも短めです。傷跡はまつ毛の生え際に沿ってデザインされるため、時間の経過とともに目立ちにくくなります。
項目 | 料金 |
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経結膜脱脂 (切らないクマ取り) | 通常価格 ¥150,000(税込) |
経結膜脱脂+脂肪注入(目の下ゴルゴ) | 通常価格 ¥320,000(税込) |
経皮脱脂術 | 通常価格 ¥230,000(税込) |
目の下たるみ取り(目の下皮膚切除のみ) | 通常価格 ¥150,000(税込) |
当院では随時、クマ治療のモニターを募集しております。お手頃価格でクマ治療を受けたい場合には、モニターもぜひご検討ください。
手術は局所麻酔で行うので、手術中の痛みはありません。術後も処方する痛み止めで対処できる程度の痛みです。
クマ取りはクマがあれば10代や20代でも施術を受けることができます。生まれつき眼窩脂肪が突出している場合は若いうちに除去することで、綺麗な目元を維持することができます。
持続期間は数年から10年以上ですが、術式によっても異なり、個人差があります。脱脂よりハムラ法が長期的な効果を維持可能とも言われています。また、日常的なケアにも注意していく必要があります。
クリニックによっては注射でクマ改善ができるとうたっているところもありますが、しこり形成のリスクがあることや、アップセルの材料として用いられている闇の側面が大きく、絶対的におすすめしていません。注射で治せるというのは魅力的に聞こえますが、外科的に脂肪を切除しない限り綺麗なお目元にはなりません。
術式にもよります。脱脂術や裏ハムラ法ではなくなることはありません。ただし、経皮脱脂術や表ハムラ法など皮膚を切開してアプローチする場合はなくなってしまう可能性があるため注意が必要です。
クマと一緒に目の下のたるみを改善することは可能です。脂肪を除去したり再配置したり、皮膚の切除を行うことで目元が引き締まります。
クマ取りのダウンタイムは、術式によって異なります。どの術式も通常1週間から12日程度です。術後腫れや内出血が発生することがありますが、時間とともに軽快しますのでご安心ください。
クマ取りの手術後は、目元をこすったり、目元のマッサージなどはお控えください。アイメイクやコンタクトレンズの使用は術式によっても異なりますが1週間程度で可能です。ダウンタイム中の過ごし方に関しては、カウンセリングでしっかりと説明をさせていただきます。
目の下・ゴルゴの脂肪注入は、太ももなどから採取した脂肪を、目の下に注入することで、目元の凹みやクマを改善する手術です。脂肪を注入することで、目元をふっくらとさせ、若々しい健康的な印象を作ることができます。脂肪注入では、自分の脂肪細胞を使用するのでアレルギーのリスクが少なく、自然な仕上がりが期待できます。
目の下の脂肪注入の効果には個人差がありますが、半永久的に持続します。一度定着した脂肪は体の一部として残るので半永久的に綺麗な状態を維持できます。ただし、体重の変動や加齢によって効果が徐々に変化することがありますので、過度な減量はあまりおすすめしません。
脂肪注入は、目の下のクマの改善に効果的です。特に、目元のくぼみが原因でクマが目立つ場合、脂肪を注入することでくぼみを埋め、クマを目立たなくすることができます。また、色味が原因のクマにも有効です。さまざまな選択肢が当院ではございますので患者様一人一人にあった施術を提案いたします。
目の下の脂肪注入とヒアルロン酸注入は、どちらも目元の凹みを改善する方法です。脂肪注入は自身の脂肪を使用するため、アレルギーリスクが少なく、半永久的な効果が期待できます。一方、ヒアルロン酸注入は、施術が比較的簡単ですが、効果は約半年から1年程度ですので定期的に注入が必要になります。また皮膚が薄い場合にヒアルロン酸は色が透過するためクマっぽく見せてしまうこともあり、向き不向きが出る施術といえます。適切な判断はぜひ医師にお任せください。
目の下の脂肪注入の術後は、目元をこすったり、目元のマッサージなどはお控えください。脂肪の定着を促進するためにも過度な減量(ダイエット)、喫煙などはNGです。