
鼻整形は、顔全体の印象を変える大きな要素です。鼻筋を通したり、鼻先を整えることで、洗練された横顔や立体感のある顔立ちに近づけることができます。
しかし、この鼻整形にも落ちし穴があります。
それは、「鼻整形 失敗例」「鼻整形 トラブル」といったワードで検索される通り、誤った施術や材料選びによって深刻な後遺症を招くケースもあり、やってはいけない施術が存在します。
それは、L型プロテーゼ・オステオポール・PCLボールといった異物を鼻先に挿入する施術です。
このコラムでは、決してやってはいけない鼻整形について、解説していきます。
目次
・鼻先に異物を入れると危険?知っておくべき構造とリスク
1.L型プロテーゼ:現在では禁忌
2.オステオポール:注意が必要な異物素材
3.PCLボール:オステオポールに次ぐ危険素材
・鼻整形で失敗しないために|PCL素材を使わない自然なアプローチ
・鼻整形で後悔しないためのクリニック・医師の選び方
・あなたの理想を叶えるために|京都駅前美容外科の鼻整形
鼻先に異物を入れると危険?知っておくべき構造とリスク
・鼻先は「動きの多い」「皮膚の薄い」「血流の少ない」部位
まず理解していただきたいのが、鼻先というのは人体の中でも特にデリケートな部位だということです。
- ・皮膚が薄い
- ・動きが多く、外力に晒されやすい(マスク、メガネ、何かに当たる、など)
- ・血流が少ないため、トラブルが起きると治りにくい
このような特徴があるため、異物を挿入する鼻整形は非常に高リスクです。特にL型プロテーゼによるトラブルは、年数が経ってから表面化していることが多く、「時間差で後悔する施術」の代表例とも言えます。大昔に挿入したL型プロテーゼに違和感を覚え始め、抜去してI型プロテーゼに入れ替えるといった事例も経験しています。悩まれている方は多い印象です。
1.L型プロテーゼ:現在では禁忌
かつて鼻整形でよく使用された「L型プロテーゼ」は、鼻根から鼻先まで一体型で高さを出すことができるシリコン製のプロテーゼです。しかし、現在ではほとんどのクリニックが使用を避けています。
・なぜL型プロテーゼは危険なのか?
- ・鼻先の皮膚が圧迫され、薄くなって赤みや痛みを伴う
- ・プロテーゼが飛び出す(露出)という深刻な合併症を起こすリスク
- ・笑ったときに不自然な硬さや突っ張り感を覚える
- ・長期使用で皮膚の変形や壊死の恐れ
L型プロテーゼの最大の問題は、鼻先に強い圧力がかかる構造になっていることです。とくに皮膚が薄い方は長期的に見ると大きなリスクがあります。
現在主流のI型プロテーゼであれば、正しい手技で行われればこのような合併症が起こることはありませんのでご安心ください。
2.オステオポール:注意が必要な異物素材
オステオポールとは、ポリエステル系の合成メッシュ素材で、軟骨の代替品として鼻先形成に使われることがある異物です。とても硬い素材で半球のような形状をしており、以下のような問題があります。
・オステオポールの鼻整形トラブル例
- ・体が異物として反応し、慢性炎症を起こす
- ・鼻先が赤く腫れたり、違和感が持続する
- ・感染しやすく、最悪の場合除去手術が必要になる
- ・時間経過とともに変形し、左右差や高さのずれが生じる
- ・鼻の軟骨に食い込むので軟骨が変形したり割れたりする
- ・周りの組織を食い込むので修正が非常に困難
「異物感がなく馴染む」といった宣伝をしているクリニックもありますが、鼻先に入れること自体がNGで、長期的には問題が起きやすいです。これらを取り扱うクリニックの特徴として、耳軟骨が使えない、利益重視で時間短縮のために人工物を使用している、などが挙げられます。必ず、自家組織での鼻整形ができるクリニックを選択することが重要です。
3.PCLボール:オステオポールに次ぐ危険素材
近年、一部のクリニックで使用されている「PCL(ポリカプロラクトン)ボール」は、生体吸収性のある新素材です。数年かけて吸収されるため「将来的に異物が残らない」と謳われていますが、こちらも鼻先の組織に食い込んで修正手術の際にも非常に厄介なシロモノです。
(大昔にこの素材の使用前の状態を見たことがあるのですが、ホコリのようなモケモケ素材で、正直鼻の形を変化させられるのか、謎でした。)
・PCLボールによる鼻整形の注意点
- ・吸収過程に個人差があり、予期しない変形が起こる
- ・左右差や凹凸が生じやすい
- ・完全に吸収されず、異物として残存するケースも報告あり
- ・柔らかすぎて形が安定しないことも
新素材だから安全というわけではありません。
鼻整形で失敗しないために|PCL素材を使わない自然なアプローチ
鼻先に異物を入れるリスクを避けるためには、異物を使わずに形成する方法を選ぶことが大切です。
・異物を使わない鼻整形とは?
- ・耳介軟骨(耳の軟骨)や肋軟骨(自家軟骨)による鼻先形成
- ・自己真皮脂肪や人工真皮を活用した貴族手術
これらの方法は医師の高い技術力を要しますが、安全性が高く、仕上がりもナチュラルです。また、将来的に万が一修正が必要になった場合でも柔軟に対応できるというメリットがあります。
・人工真皮や保存軟骨はどうなの?
「人工真皮も自己組織でないなら危ないのでは?」という意見も出てきそうですが、保険診療分野において長らく使用されており、アレルギー反応や感染事例など有害事象の報告も極めて少なく安全性が高いことが証明されています。
また、他には保存軟骨(寄贈肋軟骨)などもあります。これは人間のドナーの肋軟骨を放射線や薬剤処理したものを指します。肋軟骨採取では必ずお胸に傷が残ります。ですので傷が残ることに抵抗がある場合や、肋軟骨が骨化していて使えない場合に保存軟骨を使用します。
こちらも”新鮮凍結保存軟骨において感染率は、通常の肋軟骨による手術と比較して感染率に有意差はない”と報告されており、特段問題があるとは考えていません。
鼻整形で後悔しないためのクリニック・医師の選び方
多くの「鼻整形 トラブル」は、経験不足な医師による施術や、カウンセリング不足が原因です。以下のチェックポイントを意識して選びましょう。
・鼻整形名医の選び方チェックリスト
- ・鼻整形に造詣の深い医師が在籍している
- ・L型プロテーゼなど時代遅れの施術をすすめてこない
- ・自家軟骨(耳軟骨・肋軟骨)を使用した高度な手術法を提案できる
- ・施術のメリットだけでなくリスクも説明してくれる
- ・トラブル時の修正手術や異物除去にも対応している
これら以外にも「医師との関係性」も重要と言えます。カウンセリングの際に話しやすいかどうか、万が一の際の対応が可能かどうか、も確かめると良いでしょう。
あなたの理想を叶えるために|京都駅前美容外科の鼻整形
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また、「なりたい理想を一度のに叶える」べく、口元整形や目元整形においても非常に高いレベルで提供しておりますので、お気軽にご相談ください。
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